Edgestone

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ハースストーン

密着してない24時 日本大会優勝mattun選手

2016/03/19

まッつんという男がいる

まッつんは危うい

彼は妻子持ちなのに余裕かまして風俗に行き全方向から叩かれたりする

彼はそうやって叩かれたあとなのにホイホイ美魔女に連れられカラオケに行ったりする

そしてまた怒られる

 

まッつんは肝心なところで致命的なミスをする

彼は日本でも指折りのプレイヤーである

なのに唐突にクリティカルなミスをする

大会でも魔が差したとしか思えない、まさか嘘だろといったことが多々起こる。

 

まッつんはすぐ弱音を吐く

彼は配信中、予想外のRNGで叫ぶ

精神がすり減っているのだろうか

こんなことを言っちゃってまた怒られたりする

これはひどい

まッつんとは一体なんなのか

これはまッつんという一人のハースストーンプレイヤーにそれなりに密着したノンフィクションである

 

話は大会の10日前に戻る。

これは日本大会の内容が発表されたときのこと

急に大会ルールが改訂され、決勝戦だけBO7になることが発表された

選手達が動揺する中、真っ先に呟く彼

こういうとき彼は自分の気持ちをストレートに表現する

思わず筆者もこう呟いた

空リプだったが正直なところ彼に宛てて言った台詞である

言外に「まッつん頑張れ」という言葉を載せて

幸い彼にリツイートして貰えたので嬉しかった

しかしこれからの彼の10日間の苦悩は想像に難くない

降って沸いた新ルールとともに彼には背負うものがあった

'家庭'である

放りなげるわけにはいかない

両立させるために彼は身を削って働き、数少ない時間を調整に充てていた

 

並々ならぬ決意である

調整にも手応え

 

3月9日

しかしここでアクシデントが起こる

前述の美魔女事件である

つくづく脇の甘い男である

この後彼は襲われかけるも幸い脱出に成功し、一命をとりとめた

 

3月10日

ハースストーン 世界選手権への道放送

次の対戦相手として唐突に現れる彼(録画放送)

数日前に髪の色を染めた発言をしていたのはこのためだった

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昨日のことなんてなかった

さすが家族とともに貞操を守った男は言うことが違う

 

とか言った翌日

また弱音を吐いていた

昨日のことは一体なんだったのであろうか

彼の自問自答の日々が続く

思わずてるニキも一言

言い得て妙である

 

3月12日

大会第一日目

彼は夜勤明けでやってきた

彼は早速死にかけていた

お世辞にもいいコンディションとは言えない

一体彼のこの週の睡眠時間はいくらだったのだろうか

しかも大会終了後また働くという

正気か

ブロックD

いずれ劣らぬ名プレイヤーが集まる激戦区だったが

彼は二日目に駒を進めた

 

大会二日目を迎えたその日の朝、

朝というか深夜だが、筆者は彼が仕事できているか心配になって呟いてみた

すぐに返事は来た

働いていた

彼は社会人として現実にきちんと向き合っていた

驚愕した

 

3月13日

大会二日目

二日連続の夜勤明けで会場にやってきた彼は、配信で見ても分かるくらい憔悴しきっていた

比例してプレイミスも増える

何度か致命的なミスもした

しかし運にも助けられ彼は一歩ずつそれを克服していった

鬼気迫るとはまさにこのことである

彼は決勝に立った

BO7である

あのとき本気で悩んでいた5HEROがついに結実するときがやってきた

しかしさすがに限界だと誰しもが思った

筆者は麻雀放浪記の最後で出目徳が九蓮宝燈をアガって死んだシーンを思っていた

しかしこの決勝戦はまさに彼の全てが詰まった舞台だった

そして彼は

栄冠に輝いた

 

まッつんという男がいる

まッつんは危うい

危ういがそれゆえにみんな彼を放っておけない

面識も無いのに臆面も無く言うが多分奥さんは彼にベタ惚れしている

いい意味で「目が離せない」

だから彼のまわりにはたくさんの人が集まる

彼が親身を削ってハースストーンをしているのは誰しもが知っている

筆者の偽らざる本音をここに載せておく

彼は全てを乗り越えてあの地に立った

彼がハースストーンのことを大好きなのは誰しもが知っている

まだ日本語化すらされてなかった2014年末、未来の世界チャンピオンを日本から輩出するために自腹で大会を行い、

有志たちとメールマガジンをはじめた

活動が軌道に乗り、本当に日本人が世界大会に参加する時代が来た頃、彼は呟いた

'今度は自分が世界へ行きたい'

彼がハースストーンに真摯に向き合っているのは誰しもが知っている

大会前に彼の練習相手となったのは本戦でライバルとして立ちふさがるかもしれないk2gさんやsweepさんだった

その道の雄である人達に導かれ、そして大輪の花を咲かせた

シクレパラ、zoo、ドルイド

そんな環境の大会だからこそコントロールデッキで挑んだ

誰もが予想し得なかったレノメイジを決勝に持っていった

それは数々の人に支えられた彼が最後に導き出した結論だった

彼は勝った

 

まッつんは肝心なところで致命的なミスをする

彼は完璧な人間ではない

神ではない

本当に一個の'人間'である

失敗はする、だがそこから這い上がる心を持っている

だから彼のまわりにはたくさんの人が集まる

大会2戦目でファイアーボールを喰らったとき、筆者は某人とこんな話をしていた

「また悪いクセが出た」「これが分水嶺か」

負けると思った

しかし彼は再び立ち上がった

傍目にも動揺しているのは見て取れた

しかしそれも一瞬だけだった

彼は勝った

 

まッつんはすぐ弱音を吐く

否、弱音ではない

彼は自分に本当に正直なだけだ

着飾った言葉というものを持たず

いつも本音でしか語らない

だから彼のまわりにはたくさんの人が集まる

彼が優勝したとき、kuroebiさんも、はるかさんも、天野さんも泣いた

筆者も泣いた

JubileEさんも泣いた

「ハースストーンサイコー!」

まッつんはあの瞬間、努力・友情・勝利を体現したまさに主人公だった

戦いが終わり彼はこう叫んだ

今日'だけ'

彼は現状に満足することなく、また新しい明日に向かっていこうとしている

そんな彼の未来は、険しく、しかし、輝きに満ちている。

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文中まッつんさんだけ敬称略

夢をかなえた彼にありったけの愛を込めて捧ぐ

この記事を書いた人

demian
demian
著者紹介:でみあん
ネットゲームやコンシューマーゲームをメインに担当するフリーマンHERO。賞歴はない。Hearthstoneでも,特に何かを成し遂げたことはない。主に歴史物シミュレーションゲームが大好物だが、アクション,RPG,スポーツゲームまで,何でも食いつく好きな漫画家は冬目景。

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