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ハースストーン

旧神の元ネタの話をしよう 第1回

 

お久しぶりです、Edgestoneのライター、杉本=ヨハネです。

ハースストーン記事を書こう書こうと思いつつ、執筆仕事が忙しく、あっという間に数ヶ月が経ってしまいました。

いやあ、旧神のささやき、リリースされましたね。

 

ゲーム神学を愛する私にとって、今回のリリースは衝撃的なものでした。

私の愛する『クトゥルフの呼び声』をモチーフにしたシリーズが、展開されたのですから。

こうなると、がぜんやりたくなるのが元ネタ解説(または推察)です。

「クトゥーン」「希望の終焉 ヨグ=サロン」「這いよるものソゴス」「変身者ゼラス」「放たれし激高ヤシャラージュ」あたり、ちょろりと話してみようかなーって思っています。

では、さっそく第1回をお送りします☆

第1回は「クトゥーン編」です。

 

◆元ネタってなんの話?

ハースストーンの世界観は、ワールド・オブ・ウォークラフトというゲームをベースにして作られています。

しかしながら、このもとになったゲームもハースストーンも、オマージュというかリスペクトというか、他のさまざまなゲームなどからアイディアをもらってきているっぽいものがあります。

http://edgestone.xyz/2016/02/03/v-07-tr-0nの話/

雨池零弐さんの記事「V-07-TR-0Nの話」や、ハースストーンひと口新聞の2016年1月21日号(Dr.Boomに関する記事)にあるように、ハースストーンのキャラクターの多くには元ネタがあると言われています。

それでは、今回の「旧神のささやき」には元ネタがあるのでしょうか。

 

 

◆で、クトゥーン。

さて、ここに私がよく知る『クトゥルフの呼び声』という本があります。

こわくて古い神さまが、眠りから覚めたらすべてを滅ぼすという、一種のホラーです。

では、クトゥーンとクトゥルフのつづりを比べてみましょう。

 

クトゥーン/C’Thun

クトゥルフ/Cthulhu

 

で、題名が『クトゥルフの呼び声/Call of Cthulhu』と『旧神のささやき/Whispers of Old Gods」と。

まあ、だいたい決まりです。

というのは、クトゥルフの世界の超存在は旧支配者とか旧神とか、そう呼ばれるからです。

 

でも、もうちょっと続けましょう。

次に、見た目です。

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(wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/クトゥルフ より)

 

はい

クトゥーンのほうには目玉の要素が足されています。

この目玉は目玉で、『ロード・オブ・ザ・リング』のサウロンの目に似ていますね。

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(http://ameblo.jp/masanorink/entry-11157205734.htmlより)

クトゥーンがパワーアップするたびにささやく様子も、なんとなくサウロンが堕落へと誘惑するイメージに重なります。

 

◆もう一歩踏み込むなら。

「クトゥルフ」のシリーズには、ヌガー=クトゥン(N'gha-Kthun)という存在も登場します。

このヌガー=クトゥンの種族であるミ=ゴが、最初に登場する作品の名前は『闇に囁くもの/the Whisperer in Darkness』。

「クトゥン/Kthun」「ささやく/Whisper」という言葉が、見られます。

 

クトゥーン/C’Thunという名前は、前述した「クトゥルフ/Cthulhu」に「クトゥン/Kthun」を混ぜたのかもしれませんね。

このシリーズの題名である「旧神のささやき/Whispers of the Old Gods」も、

『クトゥルフの呼び声/Call of Cthulhu』と『闇に囁くもの/the Whisperer in Darkness』を混ぜて、旧神という単語を足したのかもしれません。

 

言いたいことはこれでだいたい全部です。

残りは蛇足です、『クトゥルフの呼び声』に興味のある方はどうぞ。

それでは、第2回をお楽しみに~☆

 

◆時代背景。

『クトゥルフの呼び声』が執筆された1920年代という時代はアメリカにとって、特別なときでした。

この時代は狂騒の20年代と呼ばれ、アメリカはとんでもない経済発展を遂げ、最後に世界恐慌におちいります。

日本でいうバブルのような感じでしょうか?

この時代の雰囲気は映画『グレート・ギャツビー』などによく描かれています。

 

◆時代と関係ない!

そんな時代のまっただなか、神経症で死んだ裕福な父の息子ハワード・P・ラヴクラフトは『クトゥルフの呼び声』を書き上げます。

でも、発表しません。

自分の作品に自信がないから、発表しないんです。

彼の作品が陽の目を見るのは、彼が死んだのち、その友人たちの手によってです。

 

◆人物像

バブリーな時代にもかかわらず、彼の作品はまったく明るくありません

彼は俗世間の発展などにはまるで興味のない男で、どちらかと言えば歴史や文芸など、高尚な趣味に興味をもつ人物だったようです。

父親ゆずりの神経症にときに悩まされながら、文章添削で糊口をしのぎつつ、貧乏でも気にせず「貴族は働かぬ」などと言いそうな人物。

そんなイメージです。

 

◆どんな話なの?

「クトゥルフ」シリーズのベースになっているのは宇宙的恐怖という考え方です。

宇宙のはるか彼方に、未知なる存在がいて、そいつは人間の想像の及ばない力を持っている。

そいつらが本気を出したら、人間は全滅だよ、みたいな世界観です。

クトゥルフは宇宙からやってきて、封印されて海の底で眠っている存在です。

起きたらヤバいぞ的な。

 

◆話はもどって。

ハースストーン的に『クトゥルフの呼び声』をモチーフにしたのは、パクリというよりもオマージュでしょう。

『クトゥルフの呼び声』とハースストーンは同じアメリカ産ですから、プレイヤーが知っている前提でのリリースだと思われます。

ちなみに、「クトゥルフの呼び声」の作者であるラヴクラフトは、1937年に亡くなっています。死後80年近く経過していますから、著作権は切れています。そういう意味でもセーフです。

『ロード・オブ・ザ・リング』の著作権は切れていませんけども。

 

◆旧神の外見のお話。

旧神の外見って、タコっぽい触手だとか、海産物が多いですよね?

あれは、このラヴクラフトが海産物ぎらいだったことが原因なんです。

海産物を忌みきらうラヴクラフトが、邪神のイメージにタコの触手であるとか、そういうものを投影させた結果なんですね。

 

おまけ『はらぺこクトゥルフむし』

http://karapaia.livedoor.biz/archives/52219068.html

 

おまけ2『クトゥルフのハースストーンカード』

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(http://www.hearthpwn.com/forums/hearthstone-general/fan-creations/129925-lovecraft-cards-20-lovecraftian-creaturesより)

それではでは。

この記事を書いた人

sugimotojohn#1445(NA)
sugimotojohn#1445(NA)
アナログゲームライター。
ゲームブックやボードゲーム攻略本を書いて生きています。

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